子宮筋腫切除手術にかかった費用

手術や入院にかかった費用は約25万円(3割負担)。ただ、退院時に支払った金額は約9万円で済んだ。さらに、加入していた医療保険の給付金がもらえたので、支出よりも収入の方が大きく上回り、手術をしたことによりお金が増えたという状況。支払額が安く済んだ裏ワザと、費用の詳細、そして保険の給付金がいくらもらえたのか内訳を解説する。

手術・入院費用

手術、麻酔、診断、入院、医学管理、病理診断の項目で81,420点、つまり全額負担(10割負担)の場合は814,200円となる。健康保険により3割負担となるため、通常の支払額は244,260円となる。

差額ベッド代と食事代はここに含まれない。今回は大部屋にしたので差額ベッド代はかからず(大部屋にしてよかった理由はこちら→)、食事代は5,060円がプラスされる。

実際の費用より支払い額が安い理由

実際にかかった費用より、支払いが安く済んだ理由は、『高額療養費制度』を使ったから。これは、医療費が高額に及び、ある一定の金額を超える場合、超えた金額の支払いが免除となるもの。その金額というのは、収入によって設定されており、以下の通り(2023年10月時点)。

  • 区分ア:年収約1,160万円以上→252,600円+(医療費10割の金額-842,000円)×1%
  • 区分イ:年収約770万円〜1,160万円→167,400円+(医療費10割の金額-558,000円)×1%
  • 区分ウ:年収約370万円〜770万円→80,100円+(医療費10割の金額-267,000円)×1%
  • 区分エ:年収約370万円以下→57,600円
  • 区分オ:住民税非課税→35,400円

ただここには注意点がある。限度額というのは、【1ヶ月の】支払い限度額となっている。例えば、10月に入院し手術して退院した場合の3割負担額が今回のように約25万円だとしたら、支払額が約9万円で済むのに対し、10月から11月にかけての月またぎで入院〜手術〜退院した場合、もし10月に12万円、11月に13万円かかったとすると、10月分の限度額9万円+11月分の限度額9万円の合計18万円を支払わなくてはならない。

また、ここには差額ベッド代や食事代などの費用は含まれないので注意が必要だ。

そして、この制度を使うには『限度額適用認定証』の発行が必要となる。働いている会社の、健康保険を扱っている部署に問い合わせてみると対応してくれるはずである。

私の場合は区分ウで、計算式は下記となる。

80,100円+(814,200円-267,000円)×1%=85,572円

ここに食事代5,060円を加えた、90,632円が実際に支払った金額である。

医療保険でもらえた金額

もともと私は女性の病気に手厚い保険に入っていた。というのも、周りの友人知人たちの話から、女性特有の病気は人ごとと思えず、備えていたからだ。

入っていた保険は、『はなさく生命保険』の終身医療保険。入院時に1日あたり5,000円の給付金がもらえるタイプに、女性疾病特約をつけていて、1ヶ月あたりの保険料は約6,000円。

 ※加入時の年齢や特約等により保険料は異なるので、ご自身の保険料がどのくらいになるのかは、保険会社のサイトで確認してみてほしい。

今回私がもらえた給付金の内訳はこちら。

  • 疾病入院給付金 5,000円×6日
  • 手術給付金 5,000円×10倍
  • 入院一時給付金 100,000円
  • 女性疾病入院給付金 5,000円×6日
  • 女性疾病手術給付金 5,000円×10倍
  • 女性疾病入院一時給付金 100,000円

上記の合計360,000円。

給付には、医師の診断書が必要になるので、退院時に病院に申し込んでおくのがよい。

診断書は保険会社指定のフォーマットがある場合が多いので、手術が決まった時点で保険会社に問い合わせて給付金の請求方法を確認しておくことをおすすめする。

はなさく生命保険は、給付金請求の申請をしてから1週間もかからずに入金してくれた。

保険に入るかどうかの考えは人それぞれだが、私は入っていてよかったと思っている。こちら記事で詳しく書いているが、子宮の手術をしていると、出産時に帝王切開となることがほとんどであり、帝王切開での出産時にも保険の給付金がもらえる。

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